夜に働くメリットと健康への影響

24時間営業のお店や工場、病床がある医療現場などでは、当然ながら夜勤があります。

こうした夜勤で働くメリットとしては、時給が高いことが挙げられます。労働基準法により、22時から翌朝5時までの時間帯に働く場合には、基本自給の25%アップが定められています。さらに休日の夜勤では、基本自給の60%増しとなります。

時給が高いこと以外にも、昼の時間を有効に使えるというメリットも注目点です。例えば役所や銀行での用事は、日勤であれば休憩時間を削るなどして済ませる必要があり、非常に面倒です。それに対し夜勤であれば、勤務時間外の昼間に用事を済ませることが可能です。

しかし、やはりネックとなるのが夜働いて昼に寝るという、昼夜逆転の生活が体に及ぼす影響です。

人は昼行性であるため、夜勤を続けていると自律神経が不安定になってしまいがちです。また夜の睡眠とは異なり、昼間の睡眠はどうしても浅くなりやすい傾向にあります。そのため疲れが取れにくくなり、老化も早まってしまいます。疲れが取れなければ体へのストレスも溜まり、病気発症のリスクも高くなると言われています。

このような夜勤による健康リスクを回避するためには、質の良い睡眠を取ることが大切です。部屋に遮光カーテンを付けるなどして、できるだけ夜に近い環境を作り、睡眠の質を高めましょう。また、寝る前にお風呂に入り、ゆっくりとくつろいでリラックスした状態に持っていくのも良い方法です。